見たもの読んだもの記録

映画、漫画、イベント、小説などなどの見たもの読んだもの記録です

ビールストリートの恋人たち 見ました

私にとって今一番特別な監督、バリージェンキンスの新作

やっと日本でも公開、九州でも大きな映画館ではなくても見れて良かったです

上映してくださってありがとう

 ムーンライトと同じく、他に原作がある映画

美しい、ロマンチック

人間関係が細かく描写されて、理解しやすいどころかすっごい日本人向けだなという感じ 渡鬼みたいな

画面が美しい 色がすごく鮮明、綺麗 ムーンライトは青が重要だったけど、今回はとにかく黄色だった 黄色の映画だった

音楽の使い方が美しい うまいっていうか美しい 音楽があるからこの映画に入り込める

まぁ本当恥ずかしくなっちゃうくらいロマンチック

今、こんなにも恥ずかしげもなく惜しみなくトロトロにコテコテなロマンチックな映画撮れるの、この監督しかいないのでは、て思う

ま〜〜〜うっとりする うっとりするしかない 前半は女性向けAVか?て思うくらい耽美で美麗 ま〜〜前戯をしっかり大事にされること 前戯こそセックスであるという強い意志が感じられる

この監督がセクスを描いたらこうなるのか、、と見せつけられた ムーンライトではお預けだったので ま〜〜耽美であることよ

あまり見る前に情報を仕入れないので、この映画もムンライみたいに色々あるけどハッピーエンドかなーとなんとなく期待してたけど、全然違った

別にバッドエンドではなかったけど

なんかもう「存在するだけでバッドエンドな人間がいた、いる」ていうのを描かれてた

前半、二人がしあわせであればあるほど、愛が美しければ美しいほど、理不尽な世界が、その恐怖が、生き地獄が、胸を突き刺してくる

辛い

理不尽さに向き合う二人が、人々が、辛い

とてもとても恐ろしい

それでも愛が生まれて、希望が生まれていく 

受け入れて目から光が消えていく あの子もいずれそうなってしまうのだろうか と 怖くなってしまう それでも笑って生きていく

受け入れるしかない 対応するしかない

絶望的な無気力を美しく描いてある ように感じた

人によって感じるものは違うだろうけど、今の私にはそう感じた 辛かった

 

主演二人の演技も本当に素晴らしかったけど、母親役のレジーナキングの演技が一番胸にきた

暴言を吐く人にも必死で寄り添おうとする演技が凄かった

私がこの映画で感じた、「受け入れるということ」を一番いっつもやってるように見えた でも、失敗した 彼女自身が自分でも気づかぬうちに軽視していた部分が、致命傷になった あのシーンは凄かった 自覚ない見下し、差別意識は、いつか自分に牙を向くんだと思った

 

長く感じた映画だった

表情や会話を時間かけてとってある

 

女性が日々感じている気持ち悪さも細かく書いてあって、女性監督が作ったように錯覚する映画だった

 

原作の人は、私はあなたのニグロではないの人でもあるんだなー

あの映画も劇場に見に行けなかったので、早く見たい

 

邦題もすごく内容にあってると思うけど、原題の方ががっつりエグさを表明している

でもどっちも内容にあってる