マンチェスターバイザシー 見ました
ものすごいリアルな生々しい息苦しさをしっかり撮った作品でした
しかしそれがすごすぎて、リアル過ぎて、私にはちょっと辛かった‥
現実の嫌な、ドキドキする、お腹痛くなる、ため息が出る部分ばかりを集めてとても上手に撮りました!みたいな
私はこういう現実がいやで、苦手で、できるだけ避けて逃げて生きてるのに、なんで金払ってそれを見てるんだろうって気分になりました
でも決して嫌いではない
なんてゆーか、人と飲み会行って、あー皆大変なんやな‥あの人に比べたらまぁ、自分は恵まれたところもあるかぁ‥て感覚を味わうときあるじゃないですか
あれを味わった
別に何かを学べるわけでも、楽しかったわけでもない、むしろしんどかった、でもまぁ、行ってよかったな、みたいな
こんなに観客のため息が聞こえまくる映画は初めてだったかも
二時間、完全に、生々しい、他人の人生を見れる ドキュメンタリー
演技が上手すぎるんだよな なんだあの声 リーの、あの声の出し方はすごすぎる
皆、嫌なとこあって、嫌なとこばっか見えてしまって、でもまぁたまにいいとこもある
リアルだった
心が死んでるのに身体が生きてるのはとても辛い 心が死んでるのに食べないといけない、働かないといけない、誰かと関わらないといけないのは、辛い
死ぬことを許されないのは辛い
それでも生きていかなければならない、それが罰だ、て感じだった 辛い
何がうまいって「偽善」のリアルな書き方がすごすぎるんだよな だからしんどかったし、「あ〜〜現実〜〜」って痛かった
誰もリーを心から心配してないし、愛してない
リーももちろん誰のことも愛してないし、自分自身を一番、殺したいほど嫌っているように見えた
自分が一番自分を許せない、殺したい
捕まりたかった、死刑にしてもらいたかった、妻から殺してもらいたかった、でもそれは許されなかった
「死なないでよ」と言われる「愛してる」と言われる
すごいキツイ。。。愛してるってなんだよ。。。ひでぇ〜〜
なんかそれも、私がひねくれてるのかもしれないけど、「(俺の見えるところで)死ぬなよ」「(私が嫌な思いをしたくないから)死なないでよ」「(私がすっきりしたいから、私が未来を生きたいから)話し合いましょう、許して、もう憎んでないのよ」って感じで
リーも含めてみんな自分のことしか考えてない ジョーを悼むような描写はない パトリックのことを本気で心配してる人なんか誰もいない パトリックもまた、あれだけ人に囲まれてても、誰のことも考えてない 孤独 みんな孤独
いやそれでいいんだけども!自分ことだけを考えておかないと、回っていかないのよね!それが現実!自分のことだけを考えるのが正解なの!
でもしんどい!!!!リアルすぎる!逃げたい!ってなる映画
なんかみんなイライラしてて、余裕がない感じで。。。
本当に生々しかった
去年の私だったら泣いてたと思うけど、ほんと映画で泣かなくなった なんだこれは 良くないほうに行ってそう